怒り の話
どうも、ノリです。
今日は最近観た映画の話です。
タイトル通り、「怒り」観てきました。
〜以下、ネタバレかも?なので、まだ観てない方はご注意下さい!〜
原作は読んでました。「悪人」も、原作読んでから映画観たのですが、「悪人」の時は読んで二週間くらいずっと重〜い感情を引きずってました、、。
登場人物の背景描写や心理的なものがよく描かれてます。(田舎の過疎化した感じ、この閉塞感がずっと続くんだろうか的などなど)それがわかるからこそ、なんでそうなっちゃったんだ、、とか何ともやるせない気持ちが大きくなるんですよね。
で、「怒り」も然り、小説ではそれぞれの登場人物の心情や背景が細かく描かれてます。
八王子で起きたとある殺人事件をきっかけに、千葉・東京・沖縄でそれぞれの出会った人物が、もしかして犯人なのではないかーー。仲が深まるほど違うと信じたいけど、信じることが出来ない自分がいる。犯人はわかったけど、それぞれが、信じきれなかったことに対しての怒り なのかなーと。
映画も、キャスト陣が豪華で、ほんと役柄がハマってました。渡辺謙と宮崎あおいの親子も良かったし、松山ケンイチの田代も影がある感じで。妻夫木聡と綾野剛のゲイっぷりもリアルでした。(ちょっとこれも観たかった笑)
泡パーティーってあんな感じなんだなあ。
沖縄編の高校生の男の子も、オーディションで初出演みたいですが、良かったです。そして、今回の映画でかなりひと皮むけたんじゃないかと思った広瀬すず!残酷なシーンがありましたが、それが目を背ける程リアルで。ちょうどその時、その近所の家でピアノを練習してた子がいたのですが、気づいたと思ったら親がカーテン閉めてしまって、、。たまたまなのか、関わりたくないからか。そういう細かいとこも実際ありそうで現実的な。
そして、その事件前と後でもまた上手く演じていて、今まで青春映画とかのイメージあったから、こんな演技もできる女優だったんだ!と。まだ若いし、これから凄く楽しみな女優さんですね。
森山未來の田中も、その事件を起こすまでがリアルで、派遣会社からバカにされて、それまで溜まってたものが爆発したのか、その気質があったのか。島の落書きや客の荷物をぶん投げるシーンとかで、誰かを見下さないと自分を保てないのか。そういう人間のブラックな部分がまたリアル〜!!で。しかし身体能力高かったな。
観た後も色々考えちゃって、ハッピーエンドではないけどでも宮崎あおいは救われたと思う!から良しとしましょう。
ラストのすずの心情と正反対の真っ青な沖縄の空と海がまた切なかった、、泣。強く生きるんだぞと心の中で叫びながら席を立ったのでした。
かなり端折った内容になってしまいましたが、ほんと良かった!DVD出たら買っちゃおうかな〜!とりあえず今日はここまでにしときます。
でわでわ☆